私たちの社会と健康の
持続のため
疫学研究の方法論と実践により
公衆衛生上の課題に取り組みます。

吉田研究室では、社会医学の諸問題に対して疫学的方法論によりエビデンスを創出し
学術的な立場から課題解決に貢献することを目指して研究に取り組んでいます

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吉田研究室について

当教室では、広く公衆衛生学的に重要な課題に対して、主に疫学的な方法論により研究し、課題解決や政策立案へ貢献することを理念としています。近年は、レセプト・DPCデータ、NDBデータなどいわゆる医療系リアルワールドデータの整備が急速に進んでおり、これらのビッグデータを用いた薬剤疫学・臨床疫学研究を中心に取り組んできました。また、予防医学とライフコース疫学の観点から、自治体の所管する乳幼児健診・学校健診など、子どもの健診データの利活用や情報還元を進めるとともに、環境省エコチル調査研究にも参画しています。疫学や統計解析を実践的に学びたい学生・医療者の方々、公衆衛生を学んでみたい社会人など、広く募集していますので、興味のある方はぜひご連絡ください。企業様からの受託研究や共同研究も産学連携として積極的に受け入れています。

当教室で利用可能な2次データ
レセプトデータベース、DPCデータベース、電子カルテ由来データベース
乳幼児健診データベース、学校健診データベース
NDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース、厚労省への申請・承認が必要です)
政府による公的統計由来のデータ(国民健康栄養調査など、要相談)

当教室の教育方針

当教室では、院生自身のもつリサーチ・クエスチョンに対して、丁寧にコンサルテーションを行い、PECOによる研究の構造化や具体的にどのような調査が必要かを一緒に考えます。また、統計解析についても指導やフォローをしますので、論文化までを目指してご自身の研究に取り組んで頂きます。基礎的な公衆衛生学の概念や、疫学・統計学の習得については、パブリックへルス学位プログラム等での講義や教室ゼミなどの参加により、体系的な習得が可能です。

大学院生募集
パブリックヘルス学位プログラム
医学学位プログラム
連絡先
Email: styoshida[a]md.tsukuba.ac.jp※[a]を変換してから送信ください。

これまで関わった研究テーマ
(進行中のものを含む)

臨床疫学・薬剤疫学
  • レセプトDPCデータにおける静脈血栓塞栓症の疾患同定の正確性に関する研究
  • 非心臓手術における波形解析機能付き動脈カテーテルの使用頻度と患者予後との関連
  • 非心臓手術患者に対する周術期ニコランジル投与の有効性の検討
  • 急性腎障害を発症した重症患者に対するトルバプタンの効果の検討
  • DPCデータを用いたネフローゼ症候群入院患者における静脈血栓症に関する疫学研究
  • 食道癌における周術期のシベレスタットの使用と予後の関連
  • 緑内障点眼薬の処方実態と全身性副作用発生に関する検討
  • 本邦における抗血管内皮増殖因子(抗VEGF)剤治療の現状と血栓性合併症の評価
  • 日本における眼科関連の難病・希少疾患や難治性疾患の疫学および診療実態の評価
  • 疼痛治療薬および泌尿器系薬剤による薬剤性パーキンソニズムに関する薬剤疫学研究
  • 新規発症の成人部分・てんかん患者に対する薬剤処方パターンに関する研究
  • 高脂血症患者におけるEPA・DHA製剤の服用とうつ・心血管疾患に関する研究
  • 慢性腎臓病患者における潜在的不適切処方が腎機能低下に与える影響に関する研究
  • 新型コロナウィルス感染症による糖尿病患者の受診控えおよび重症化に関する研究
  • COVID19の入院中死亡予測モデルに関する研究
  • 抗菌薬使用が小児喘息・アレルギー性疾患発症に与える影響に関する疫学研究
  • 高齢者における睡眠薬の使用と転倒関連骨折のリスク評価
  • 睡眠薬の切り替えに関する処方実態の把握
  • 大規模レセプトデータを使用した小児難治性喘息に関する疫学研究
  • 乳幼児期抗菌薬曝露がアレルギー疾患・自己免疫疾患発症に与える影響の研究
  • ナショナルデータベースを用いた本邦におけるアレルギー疾患の罹患実態と地域差に関する記述疫学研究
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小児・母子保健・疫学 
  • COVID-19の活動制限が子どもの健康に与えた影響に関する検討(学校健診情報)
  • 川崎病発症に影響を与える要因の解明(エコチル全体調査による検討)
  • 両親の社会経済的地位と幼少期の体格との関連(エコチル全体調査による検討)
  • 出生時アプガースコアと児の成長発達との関連(エコチル全体調査による検討)
  • 地域における社会経済状況などの指標が学童期の肥満に与える影響の検討
  • 自治体由来の乳幼児健康診査情報を用いた疫学研究
  • 神戸市母子保健データを用いた小児喘息・アレルギー性疾患発症に関する疫学研究
  • 学校健診情報還元の有用性と活用に対する認識:保護者を対象とした質問紙調査
  • パーソナルヘルスレコードの基盤整備と利活用に向けた一般認識の探索:質問紙調査
  • 逆境的小児期体験と成人期における身体的、精神的健康状態との関連
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メンバー

教授 吉田 都美
教授 吉田 都美

1978年埼玉県出身、お茶の水女子大学卒、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(博士(医学))。2012年より厚生労働省国立保健医療科学院主任研究官、国立循環器病研究センター統計解析室研究員、2015年より京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(公衆衛生大学院、School of Public Health)薬剤疫学分野教室助教、講師、准教授を経て、2024年より筑波大学医学医療系教授(サイバーメディスン研究センター専任教員)。

主な所属学会は日本公衆衛生学会、日本疫学会、日本薬剤疫学会、日本臨床疫学会。つくばデジタルバイオ国際拠点の運営委員として、オックスフォード大学との連携構想も開始している。

アクセス/お問い合わせ

筑波大学医学医療系 臨床医学域
社会医学研究グループ
サイバーメディスン研究センター
吉田研究室

〒305-8575 つくば市天王台1-1-1
筑波大学医学医療系 医学系学系棟

連絡先
Email: styoshida[a]md.tsukuba.ac.jp※[a]を変換してから送信ください。